ところで,現在これを読んでいる人で,インターネットの導入に携わった人がどのくらいいるかわかりませんが,どうやって上司を説得したのでしょうね。費用対効果を数量化しようにも,ポイント接続ではないのではっきりとした数字が出にくい。
64Kの回線があれば,これだけのデータが転送できるからとソロバン(電卓)弾いても,みんなで使っているインターネットは混み具合も加味しないといけない。なんか巷でやっている交通調査に近いものがありますね。
第2パソコン改造計画が始まった。ある生徒は自宅からパソコンラックを持ち込み,ある生徒は無法地帯と化している先生機のあたりの掃除を始めた。また,ある生徒はクライアントのMacの中身を掃除したが,なぜかそれと前後してEudoraが動かなくなってしまった。
たいへんだったのは,先生機周辺を片づけた生徒であろう。なにしろNetWareのサーバ付近はケーブルの魔掘と化している。なぜか外部ルータのパソコンとモニターの間にビデオデッキが挟まっているし(新しいオプションでしょうか?),誰かが破壊した先生用の椅子の傍らにカラープリンタが転がっている。いったん接続をはずすと,何がなんだかわからなくなるのである。
実際NetWareのサーバマシンの鍵が行方不明になり,サーバを落とすことができなくなったらしい(全部ロックされてしまう)。その日は「このマシンは現在テスト中」という紙を貼って,警備の方の目をごまかしたのは言うまでもない。
かくして来年は卒業してしまう生徒たちばかりで,第2パソコン室の美化作戦は完了した。大丈夫,君たちの努力は無駄にしないからね。
床をはがして,ケーブルを埋めてゆく。この作業は思ったよりコツを要する。これで彼等はまかり間違ってNTTに就職しても安心だ。
ただ「インターネットもできまんのや」というTVのCFに対して,「おばちゃんが,こんなケーブル埋め込みできるわけないだろう!」と憤慨していた。もっともである。彼等のやるせないエネルギーは,無意味に某メーカーに向けられてしまった。某メーカー関係者の方。彼等を哀れに思ったら,励ましのメールを御願いします。
こうして手作り端末接続計画は,とりあえず完結した。