恐怖のインター日記その10
私のことはほおっておいてください!?
春が来て夏が来て,冬が来る前アキが来る?
100校プロジェクトによってインターネット利用環境が整い,山吹に春がやってきた。しかし,過去のインター日記を読めばわかるように,手放しでは喜べない状況であった。
それでも何とか授業や実験に使ってこれたのも,関係者の努力と少しばかりの奇跡が味方したに違いない。積極的なPR活動は行っていないのにもかかわらず,本校のアクセス件数も順調に伸びてきて,安定期に入ったかに見えた。
最近なかなか連絡がつかないの,どうして?
ところがここで問題が噴出した(やっぱりそうでなきゃ,このページは面白くないと言われても当事者は真っ青なんだけどね)。
httpのアクセスが集中すると,サーバが黙り込んでしまうという現象が発生した。メールサーバなどは動作しているのに,httpdだけが寡黙な奴と化してしまうのである。ソフトのくせしてハードボイルドをするとは,けしからん奴である。
こともあろうに,おかしくなったのでリセットしようとして,パソコンだからとサーバのリセットボタンを押してしまう先生まで登場して,現場は大混乱に陥った。
なにしろ最初は原因が何だかわからない。リセットした犯人探しをやろうだとか,見つけたら引き回しのうえ磔獄門だとか,俺にも殴らせろだとか,山吹崩壊の危機にまで発展する様相を呈していた。
私のこと嫌いになったのね!
遠方の卒業生からは,「ページが見えません,サービスを停止したのですか?」とまでメールできかれる始末(最近,卒業生からのメールが増えています。もちろん,ページを持っている生徒は,いまだにリモートでページを更新していますが)。
見えないって,「透明人間ではないわい!」(って透明gifのページのことか?)といいたい。メールが働いているだけに始末が悪い。何が悪いのか本当に悩んでしまった。
そうこうしているうちに,他校からもmakeをかけたらサーバがリブートしただの,Perl5をコンパイルしたらリセットがかかっただの,もはや,OSがびっくり箱と化しているという情報が入ってきた。
その話はなかったことにしましょう
何のことはない。アクセスが集中すると,httpdが眠ってしまう現象らしいが,解決策はまだ無い。httpdをリスタートさせるか,サーバそのものをリブートするのが最適というのが現在の結論。止めちゃいけないUNIXが,それまでのことは無かったことにしてリブートするのも妙な話。
現在は卒業生が定期的にウォッチしてくれていて,httpdが眠ると学校に電話をくれる。
「先生,また止まってます。」
「よしよし,リブート間隔を2分にするから,10分たって応答がなければ,また電話くれ」
ってなやりとりが日常化している。
この分じゃ,定期的にリブートするスクリプトでも書いた方がよいかもしれない。現在,山吹のサーバは「打ち止めアリ」の状態で,なかなか「解放台」にはならない。
もし後日アクセスしたときにエラーが出ていたら,それはサーバが眠っている証拠です。低血圧な山吹を見放さず,これからもごひいきに。
YAMABUKI 6/17 1996