恐怖のインター日記その12

   自動販売機は恐いぞ ココアとインターネットの関係は?


つないじゃえばインターネット

 とある国の大学生は,自分がジュースを買うときに冷えていないとがっかりしてしまうと,自動販売機とインターネットをつないでしまった。これならどこからでも,ジュースの冷え具合を確認できる。実際,これを真似たのが続出していて,最近はコーヒーメーカーまでつながっているのは有名である。試しにあちこちみてみたが,スイスの某大学のチェリーコークが売り切れていたので,思わずメールを出しそうになってしまった。  この例なんか自動販売機を手中におさめてるって気がするけど,このあいだは逆に使われてしまった。

川の流れのように

 とある講習会に参加したとき,時間があったので自動販売機で何か飲もうかとお金を入れた。ふとチキチキマシンのケンケンが目に付いたので,そのマークのココアのスイッチを押した。すると,紙コップがコトリと落ちて・・・そのまま横に倒れてしまった。無情にもココアはジャージャーと上から注がれ,透明なフタにも液がかかって,さながら自動食器洗い器のようだった。
 呆然としたが気を取り直して,近くの人に訴えたら「その販売機は,うちと関係ない業者が置いているので対処できない」と言われてしまった。なんかケンケンに笑われているような気がしたが,もはやあきらめることにした。あーあ。

なんとか憎けりゃ

 だいたい自動販売機って奴が昔から気に入らない(八つ当たり)。なんで購入したお客様がかがんで商品を取りださなきゃいけないんだ(取り出し口が上の方にある販売機も登場してきました)。それに,出てくるまで製造年月日や賞味期限がわからない。
 まだまだあるぞ,リサイクルを叫んでいるわりには,横にあるごみ箱が分別されずにアルミもスチールもいっしょくただ。人件費がかからないのに対面販売と同等価格というのはなぜだ。それから冷えていない販売機を作って,常温ジュースは安くしろ。少々しわくちゃの札を入れてもちゃんと認識しろ! 人間にしわを伸ばさせる作業をさせるんじゃない!!
 ・・・・はぁはぁ。かなり常軌を逸した発言もありますが,ココアを流したこともあって興奮しています。水に・・・いやジュースに流してやってください。ちなみにジャンクドリンクに関しては,別のページを参照して下さい。

ココアいかがっすか?

 最近はなんでもかんでも自動販売機がある。豆腐やカキ氷からはじまって,本やビデオやCDに風船に花にお菓子にお米にティッシュにカードときたもんだ。
 おむつやタオルなんか1個単位で売っていると,小さい子をかかえたお母さんは出先でたすかるんだが。販売機じゃないけど,コンビニに瓶詰めの観賞魚が売っているところを見てしまうと,思わずギョッ!(失礼)となってしまいますね。ついに生き物まで並んだか,という感慨にも浸れますが。

 また,依存してしまっている人間もたまにいる。なにしろ,タバコ屋のおばちゃんにお金出すと,横の自動販売機を指さして「ん!」とかいっているのも見た(それじゃ,あなた,なぜそこで店番してるのよ)。

 機械って人間が楽するためにあるんだよね,基本的に。でも,かえって不便に感じる部分があったり,不満に思う人間が多かったらなんのための機械なんでしょ。人を幸せにする産業革命は遠く昔のことになって,もう一発なんかの革命が起ころうとしているんでしょうか。
 いま,インターネットを使っている端末を目の前にして,ココアをすすりながらそうおもいます。


                               YAMABUKI 8/13 1996