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2005年02月08日
松下電器よ冷静に考えよ。
ジャストシステム、「一太郎」の差し止め請求に対し控訴 - CNET Japan
ジャストシステムは先日の判決に対し控訴したとのこと。どうかこれかからの日本のソフトウェア開発の運命を背負って立つ覚悟で今後の公判に臨んで頂きたい。そして願わくば「何がアイコンであるか」といった矮小な論点で争わず、ソフトウェアと特許の関係が如何にあるべきかというような将来に渡って有益な議論をして頂きたいものである。
ジャストシステムさん、私はあなた達の味方です。ソフトウェア開発に関わる多くの人達が納得できる結論が導かれるまで、くじける事なく徹底的に議論を尽くして下さい。
また法曹会関係者の方々には、今回の裁判がIT立国を標榜するこれからの日本において、どれだけ重要な意味を持つ判決・判例を生み出す事になるかを正しく理解した上で臨んで頂きたいと思います。立法の精神と日本の将来を鑑みた正しい判断がされる事を強く要望します。
また、松下電器の関係者の方に申し上げたい。
「企業は社会の公器」であると説き、水道哲学を経営理念の根底に据えたのは、御社の創業者ではなかったか。確かに自社が開発した技術で特許を取得し、そこから利益を生み出す事は自体は何も非難されるものではない。知財立社という理念もわかります。しかし、今主張している特許が2005年の現在において本当に妥当性のあるものであるのか、今一度胸に手をあてて冷静に考えて欲しい。ジャストシステムを相手に訴訟を起こし、更には自社に競合製品があるわけでもないのに一太郎を販売差し止めにし、これほどまでに世間に動揺を与える事に一体どれほどの意味があるというのでしょう。今からでもジャストシステムと和解する道を模索する事をお勧めします。