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2007年02月19日
富士通FM-77
またもや社内SNSに書いた日記の転載です。(汗
富士通FM-77
MSXでコンピュータとの衝撃的なファーストコンタクトを果たしたものの長続きはしなかった。大人向けのリファレンスマニュアルを読んでBASICを学ぶのは、遊びたい盛りの小学生には、あまりにも過酷だった。
しかし、目の前にはとってもスゴイことができそうな「パソコン」という機械が存在していた。「なんとかコイツを使いこなせるようになりたい」「スゴイことがしたい。」という思いは日々強くなって行く一方だった。
今では、どうやってその情報を入手したのかも判らないが、ある日、渋谷にある「こどもの城」に「小学生パソコン教室」というものが存在する事を知った。私は両親に月謝を払ってもらって、その講座に通い始めた。
その講座で使用したのが「富士通 FM-77」だった。講座内容はFM-Logoというプログラミング言語を学ぶものだった。Logo言語はタートルグラフィックスという手法の言語で画面上に表示されたタートル(亀)へ「fd 100(「前へ100歩あるけ」の意)」というような形式で命令を出し、亀が歩いた軌跡に線が引かれる事で簡単なグラフィックスを描画するというものだ。
今考えれば、単なる図形描画処理だが、コンピュータが次々と私の命令を実行し次第に画面上に四角形や三角形や、様々な幾何学模様が描き上げられて行くのが楽しくて仕方なかった。
Logo言語は子供向けの教育用言語だったので、教材やマニュアルも小学生向けに作成されており、飽きやすい子供だった私でも難なく習得することができた。
ここで、私はコンピュータがやみつきになった。講座は毎週日曜日のみの開催だったが、平日も学校が終わると自分のフロッピーディスクを持ってこどもの城に通ってひたすらLogoで遊んでいた。ほぼ毎日。。。学校の勉強そっちのけで。。。
ちなみにこのFM-77というパソコン、8bitマシンでFDDを2つ搭載、色数はたしか8色だった。きっとファミコンと同等かそれ以下の性能だ。今考えるとキーボードのストロークが今使っているThinkpadよりも、うんと深くてキータッチは重たかった。リターンキーも小学生にとっては巨大で重く、スペースキーに至っては「スペースバー」と呼ぶほど長く、そして重かったかった。だから力を込めて打鍵しないとキーが反応しなかった。
それを私は小学生の小さな手で毎日のように
がちゃがちゃがちゃ・・・がっちゃ・・がっちゃ・・・
(文字キーの音)
ばしーん!(スペースバーの音)
がちーん!(リターンキーの音)
という具合に力一杯に打って遊んでいた。
三つ子の魂百までというけれど、この頃のキーの叩き方の癖が今でも抜けない。だから、オフィスで「あびるさんのキーの打鍵音がうるさすぎです。」という苦情を貰ったのも一度や二度では無い。あまりに強く打鍵しすぎて壊れてしまったキーボードもある。
職場の皆様、お許し下さい。これは私の幼少期にの体験と習得によるもので、簡単には矯正出来ないのです。
その後、このFM-77から始まる多くの出会いと様々な出来事が、私の人生を大きく方向付けて行く事になるのだが、それは次回、記載することとする。