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2008年02月05日
資源問題をグアム旅行で考えた。
社員旅行でグアムに行って参りました。
素晴らしいリゾート地でした。「住め。」と言われたら辛いですが、遊びに行くのは最高の場所です。暑いけど、きれいな海があり、観光設備は整備され、アトラクションは多種多様で、街中に日本語表記があり、多くの従業員はカタコトの日本語を話す、朝飯に納豆が食えるほど日本食も充実してる。なんか、もう「沖縄の先にも、実はまだ日本の県がありました。」という感覚が近い。逆に異国情緒は皆無です。
そのグアムでの楽しい想い出も沢山あるのですが、忘れないうちにグアムで考えた事を書き記します。
何を考えたかというと、海が綺麗で自然豊かなグアムで観光しながら、資源枯渇問題について考えました。
「グアム観光する事は、東京で自動車を乗り回すより資源問題の視点から見て負荷が大きいのではないか」ということです。
グアム島の面積は549キロ平方メートルで瀬戸内海の淡路島よりも小さいが、人口は16万人もある。淡路島の人口が15万人程度らしいので、密度はグアムの方が高いことになる。(Wikipediaより)更に言えば、フィリピンからも数千キロ離れ、珊瑚礁で形成された絶海の孤島に16万人の人間が生活し、更に無数の観光客に対して極上のサービスを提供している。高級ホテルが林立し、鉄道がないので無数の日本車が往来している。街中には、「炭火焼肉」やら、「回転寿司」といった看板まで散見され、食べ物の種類も豊富で、活況は日本の都市にも負けないのではないだろうか。
一体、この活況を維持するためのエネルギーや食物をはじめとする物資はどうやって供給されているのか・・・・。
恐らくきっと、大半の物資が島外から大量の燃料を消費して輸送されているはずで、そうでなければ、燃料や食料の自給力に乏しい珊瑚礁の孤島は、ここまで近代化できないのではないか。
しかも、それらを消費する観光客自体も多量の航空燃料を消費してわざわざグアムまでやってきて、数日したら、またもや多量の航空燃料を消費してグアムから去っていく。
「省エネ」や「地産地消」という言葉が叫ばれる昨今ですが、グアム旅行は、その対極にある行為だという事が言えるのではないだろうか。
そんな事をヤシの木陰でまどろみながら、考えました。
そんな事を考えながらも、次の瞬間には、「楽しいから今度は個人旅行で来ようっと。」と考えている自分がいるのが事実です。
真剣に資源問題や環境問題を考えたなら、人間は生まれた場所から自力で移動できる範囲の土地で生活し、その範囲で入手できる物だけを食べて生存しなければならなくなるでしょう。
しかし、既に世界が広い事を知ってしまった私は、生まれた場所から自力で移動できる範囲だけで一生を終える事に耐えられません。できれば世界中を見聞して回りたい。
改めてエネルギー消費を抑制する事と現代的な豊かさや楽しさの追求が二律背反する事を痛感する次第です。
でも、どこかのタイミングで「豊かさ」や「楽しさ」や「満足」というものに対する意味や基準などを大きく意識改革して価値観の変化を起こしていかない事には、問題は解決されません。
グアム旅行すら我慢する術を見出せない私は、今回のグアム旅行を通して資源問題や環境問題を解決する事の困難さを身をもって体験し、途方に暮れるばかりです。
以上。