恐怖のインター日記その4


恐怖のインター日記その2のその後

待ち人来たらず

 さて,私費でカメレオンを注文したのだが,待てど暮らせどやってこない。6月に注文したものが丁度1ヶ月になっても,まだ来ない。しびれを切らしてメーカーに電話しても「注文殺到で遅れています」の一言。そうこうしているうちに,もうひとつのエキスポであるInterop+NETWORLDがやってきてしまった。
 展示会といえば特別価格のカメレオンである。私は一目散に突進した。
 「すいません,6月のエキスポで頼んだ者ですが」
 「まだです」
 「もう1本,購入はできませんよね」
 「原則お一人様1本となっていますので」
 ということで,また精神修行の期間に入った。

無い袖は振れない

 待望のカメレオンは8月の中旬にようやく手元に来た。メーカーは7月下旬に発送していたようだが,校内で迷子になっていたようだ(あんまり来なくて悲しかったので,涙声で電話かけてしまってごめんなさい,ネットマネージさん。今度から電話口にハンカチ用意しておきますから許してください)。
 さっそくパソコン室のハードディスクにインストールする。非常に順調にインストールは終了し,PINGコマンドでサーバも認識している。やった。大成功。思わず涙ぐんでしまう。
 ・・・・ところがである。ブラウザをインストールする場所が無いのである。100Mバイトのハードディスクは,1Mバイトの余裕も無い。よく考えると,カメレオンのインストールといってもパケットドライバを入れただけである。メールも入れてないし,ニュースも入れてないし,FTPも入れていないし(以下省略)。サーバとPINGして遊んでいてもむなしいだけである。性格も暗くなりそうだ(PINGで楽しく遊べる方,連絡ください)。
 このままパソコン室は,インターネットの夢を見ずに朽ちてしまうのであろうか。

それは言わない約束でしょう

 涙をハンカチでぬぐいながらも,ふと目線を落とした。自分の机の上に届いているもう一つの小包。なんとそれは,「謎のOSベータ3」であった(恐怖にインター日記その2参照)。
 そうだ,もしかしたらDNSのバグが直っているかもしれない。CD-ROMにぎりしめて(うっかりケースにひび入れてしまった)猛ダッシュ。インストールすること45分(本当に日が暮れてしまった),見事に起動。
 ばんざーい。成功だ。すべてが正常に動作している。うーん完璧(でもなんか異様に遅いのは気のせいでしょうか)。
 でも,パソコン室のOSが,9月から全部「謎のOSベータ版」になっていたら驚くだろうな。そんでもって,誰がやったかはすぐばれてしまうだろう。
 前に立ちふさがるはハードディスクの空き容量,うしろは同僚と生徒の冷たい目。にっちもさっちもである。でも「謎のOSベータ版」だけで100Mバイト使ってしまうような気がするのは,私だけでしょうか。
 とりあえず同じ科の同僚の目を盗んで,準備室のパソコンのOSは取り替えてしまった。はっはっはっ。これからは一太郎もダブルクリックしないと起動しないのだ(DOS版のことです)。はっはっはっ。
 今後そのマシンで教材が作れなかったら,私のせいです。


恐怖の第2パソコン室

 本校にはパソコン室が2つある。インターネットのセット一式が入っているのは,第2パソコン室である。
 ここのパソコン室には,導入当時最強と言われたハイパー98こと「H98モデル90」が鎮座している。しかしメモリは9MBで,ハードディスクは100MB,もちろんアクセラレータなどは付いていない。
 孤高のNESAバスは,ちゃちなCバススロットボードなどせせら笑うかのごとく導入が難しい。Windows3.1を使えば,画面を書き換えているプロセスが手に取るようにわかり,ある意味では学習効果抜群のマシンである。(;_;)


                               YAMABUKI 8/24 1995