« ブログのお題配信サービス | メイン | 終戦記念日 »

2005年08月14日

Suicaの事ではありません。

私は、一瞬このニュースのタイトルを見た時、最近できたJAL SuicaカードのCMかと思った。しかし実際は笑えない話だった。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 「説明なくタッチ・アンド・ゴー」乗客がJALを提訴

日本航空の旅客機が、着陸態勢から急激に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を行って着陸をやり直したにもかかわらず乗客に説明がなく、精神的ショックを受けたとして、水戸市の弁護士と友人の会社役員2人の計3人が、日本航空を相手取り、計600万円の損害賠償を求めて水戸地裁に提訴した。訴状などによると、弁護士らは2001年4月27日、成田発の韓国・釜山行き日本航空957便に搭乗。釜山の金海国際空港に着陸する際、機長は一度ランディング・ギア(着陸脚)を滑走路に接触させたが、管制塔の許可を得ていなかったため、タッチ・アンド・ゴーを行い、上空で転回して着陸したとしている。弁護士らは帰国直後、訴状を準備したまま提訴を見合わせていたが、同社で不祥事や航空機のトラブルが続いていることから今月8日、「警鐘の意味で提訴した」という。同社広報部は「タッチ・アンド・ゴーの記録が残っているかどうかについては答えられない。その他についても訴状が届いたばかりで、コメントできない」としている。

私は航空機運用の専門家ではありませんが、もう、このニュースは疑問が満載です。


まず着陸許可を得ないで滑走路に進入・接地できちゃたという点、着陸する滑走路がどれなのか管制官から指示を受けるものなんじゃないですかね。それとも釜山の空港は滑走路が一つしかなかったのかな?それに着陸を許可していない航空機が滑走路に接近して来たら管制官はその航空機に対して注意や警告を発して接地する前に着陸復行させられないのでしょうかね。

それから、接地した後になって再離陸した点、たしかに着陸許可を得ずに最終進入と接地をした点は操縦士の落ち度ですが、ここでタッチ・アンド・ゴーで再上昇するという決断は安全運行という観点から考えて本当に適切なものだったのでしょうか。素人の考え方としては、間違いとはいえども着陸しちゃったんだから、そのまま着陸を完了させてしまった方が安全だったのはないかと感じるのですよね。たとえばこれから離陸するために滑走路に進入して来ている他の航空機が存在しているとか、まだ先に着陸した航空機が滑走路に残っているとか、そういう危機一髪的状況なら再上昇という選択肢も納得できるものなのですが・・・

投稿者 abiru : 2005年08月14日 21:48

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://abiru.jp/blog/mt-tb.cgi/177

コメント

どうしてこの弁護士と友人の会社役員2人は、「管制塔の許可を得ていなかった」ことを知りえたのでしょうか?コックピットにいたのでしょうか?まさか。
そもそも「管制塔の許可を得ていなかった」とは事実なのでしょうか?もし事実であれば重大インシデントとして国土交通省に報告されているはずです。

投稿者 dorson : 2005年09月22日 07:17

たしかにご指摘の点は疑問ですね。単純に再上昇の理由を乗員に質問したという可能性も充分考えられるかと思います。直後であれば乗員も訴訟になるなんて想像しなかったでしょうから率直に回答してくれるかもしれません。それと国土交通省の重大インシデントとというのは海外の空港で発生した事例も報告されるのでしょうかね?もし訴訟を起こした人たちが日本航空からカネをせびる為や、売名行為でやっているのだとすれば、かなりヤバイ人たちだという事になりますな。

投稿者 あび : 2005年09月22日 18:45

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)