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2006年02月18日

東横インで考える老人という障害者のような存在

東横インの社長が記者会見で身障者用客室について「年に1〜2人しか泊まらないし、通常の客には使い勝手が悪い」と発言していた。自分が身体障害を持っていてこんな事を言うのもなんだけれど、単純に「経営」という視点だけで見れば、年に数回しか稼働しない客室があることは可能であれば避けたいと考えるのが常識的だろう。

でも、その為に考えられた解決策が、昨今言われている「ユニバーサル・デザイン」ではなかったか。「身障者用客室」などというものを「専用」に作るから、今回のような問題が発生するのだ。多数ある客室のうち一部を障害のある人「にも」使いやすく、なおかつ障害の無い人も使える「ユニバーサル・デザイン」の客室にすれば少しは状況が改善するのではないだろうか。

もちろん「障害のある人にも無い人にも使いやすいデザイン」ってどんなデザインなんだ?そもそもそんなもの実現可能なのか?という疑問もあるし、この部分については今後とも試行錯誤や障害のある人と無い人の双方からの歩み寄りが必要な部分になるだろう。

しかし、想像力を最大限に発揮して考えて欲しい。人間は年老いてゆけば、必ず体は動きにくくなり若い頃のようには行かなくなる。今現在、身体障害が無く「健常者」と呼ばれている人も時間が経過すれば、いつかは「老人」という名の「障害者」のような存在になりうるのだという事実を・・・。

自分が高齢者になった時、それでも社会に出て健やかに生活していきたいと考えるなら、今からその対策を考えておかないと自分が高齢者になるまでには間に合わない。今のうちから本当に有効なユニバーサル・デザインとはどのような形なのかを真剣に考えておかなければならないのだ。これは単に公共施設やホテルの構造だけを指しているのでは無い。労働形態や経済体制、社会福祉、様々な項目を人間の多様性・多態性を視野に入れて許容範囲を広くしておく必要があるのだ。

若くて体を自由自在に動かせる「健常者」だけを対象にしたデザインやマーケティングは近い将来、有効ではなくなるでしょう。高齢化社会を考える時のポイントはマイノリティがマジョリティへと転換するという事だと思います。

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だめだ。書きたい事が多岐に渡りすぎて文章がまとまらなかった・・・。orz
このエントリを読む皆様、どうか私の言いたい事を行間から察してください。(泣

投稿者 abiru : 2006年02月18日 23:18

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コメント

お久ぶりです。あびさんの気持ち痛いほどわかります。社長の言い訳、、情けない。
いつかわみんな歳をとる、、、そのとうりですね。本当に日本が今一番真剣に考える必要があると思います、、、

投稿者 ヒロモン : 2006年02月22日 00:07

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