« 2006年05月08日 | メイン | 2006年05月21日 »
2006年05月20日
障害者のリハビリについて考えてみませんか?
※5月20日に実施されるイベントに関する内容であるため投稿日時を5月20日に変更してあります。
このブログをご覧になっている方で身体障害者の方やご家族に身体障害者の人がいる方はいらっしゃいませんか?今回はリハビリに関するちょっとした告知です。
■リハビリってなんだ?
「リハビリ」と聞いて何を考えますか?骨折時の治療を思い浮かべる人が多いかと思います。しかし、私のように脳性麻痺による体幹機能障害を持つ者の場合「リハビリ」は、一生続けるライフワークです。20歳ぐらいまでの成長期は、運動機能を獲得するためにリハビリを行います。座れるようになる事、ハイハイができるようになること、立ち上がる事、歩けるようになること、脳性麻痺ではない人であれば成長過程で獲得する運動機能をリハビリによって獲得するのです。そして、成長後は、獲得した運動機能を維持するリハビリになります。障害の無い人も加齢と共に身体の柔軟性は失われ、運動機能が衰えますが、私の場合は、何も対策しなければ、より早い速度で衰えます。この衰えを緩和し、運動機能を維持できるようにするためにリハビリを継続的に行うのです。
■より良いリハビリを求めて
私にとってリハビリは、生活に関連する重要事項です。リハビリの成果で人生が大きく変わるといっても過言ではないです。成長期にどれだけ運動機能を獲得できるかによって、その後の学業や就職などの選択肢に多大な影響を与えますし、成長後のリハビリでは、何歳まで自立生活ができるかという問題に直結します。従って良質で効果的なリハビリが受けられる環境を作る事が必要なのです。しかし現状はそうなっていません。整形外科医や理学療法士の方たちの中にも、脳性麻痺の者の治療やリハビリの経験を持たない人がいます。個人的な経験で言えばそのような知識と経験を持っていて、私にとって有効なリハビリをできる医師や理学療法士は非常に希有な存在です。
■とりあえず何かを始めよう!
こんな状況に疑問を感じた障害者の人や障害者の親御さんたちが集まって5月20日の午後から「東京都障害者総合スポーツセンター」で、
「障害者の『医療』と『療育』を考える会」
というミーティングを開催する事になりました。主な内容はリハビリに関してドクターとのやりとりや、訓練内容などで、不満を持ったことや、逆に患者の側に立っての、よりよい『医療』『療育』を受けているなと感じるのはどんな時か。というような内容になる予定です。あまり話す機会のない、これらの問題を、みんなで一緒に考えてみたいと思っております。
また、第一回となる今回は、リハビリに関する色々な事に納得できなかった親御さんたち、障害者本人たちが、自ら動き、質問し、見てまわって、それぞれが納得のいく『医療』『療育』をたずね求めた経緯を語ります。(私自身も「障害者本人」として語るらしい。)それぞれの体験談の中でいろいろな訓練法、手術法、装具、医療関係者とのやりとりなどが挙げられると思います。その中には今後のヒントになる沢山の情報が隠されているかと思います。また、発表のあとには、「質疑応答」と「意見交換」の場を設けます。
もし、興味があったら参加してみて下さい。詳細は私に連絡をくれればお答えします。
【関連リンク】
・LS-CC松葉杖訓練法について
・LS-CC松葉杖訓練法研究会