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2006年05月04日
'05-'06シーズン総括
■はじめに
今シーズンは、スキーを楽しむようにになって3シーズン目でした。今までで一番スキーに熱中したシーズンであったと言えるでしょう。今回スキー板を購入したため、これで全ての道具が一式揃った事になります。今後の活動の如何によりますが、将来、振り返った時、今シーズンはスキーヤーとしての本格的な幕開けの年であったと記録されることになるかもしれません。
■シーズン概要
期間:2005年12月23日〜2006年04月23日
滑走日数:延べ14日間
総費用:概算で50万円程度(レッスン代、旅費、食費含む)
<実施場所と回数>
・水上宝台樹×9
・富士見高原スキー場×1
・軽井沢プリンスホテルスキー場×1
・シャトレーゼ・スキーリゾート八ヶ岳×1
・白樺高原国際スキー場×2
・尾瀬岩鞍(体調不良で催行中止)
■必要機材の購入
今シーズン最大の変化はスキー板(Volkl ENERGY 420)を購入したこと。これによってレンタルした板の違いから来る感覚の違いは無くなり、雪質と斜度、自分の身体状態など考慮すべき項目を絞り込む事ができます。
■大型バックパックの購入
スキー靴を収納可能なバックパックを用意しました。これによりスキー靴だけであれば発送せずに持参する事が可能となり、レンタルスキーと組み合わせることでスキーに行くための日程的な余裕を確保できるようになりました。
■ゴムパッキンの導入
スキー板を購入したので、改造が可能になりました。これまで滑走中や転倒時にスキーブラがはずれるという事象がたびたび発生し、対応に苦慮しておりましたが、スキー板先端のブラの留め金が来る位置にゴムパッキンを張ることでスキーブラがはずれるという事象が殆ど無くなりました。これにより滑走中の安全性と転倒時の時間ロスを軽減できるようになりました。ゴムパッキンは両面テープで粘着されており、使用後に剥がせるのでレンタルスキーにも利用する事は可能と思われます。
■補助ロープの導入
熟達したインストラクターでないと、バックボーゲンで前方を滑走しながら、ターン開始時にスキーブラを掴んで方向を変えたり、減速させるというレッスン方法ができません。そうなると斜度のある斜面ではスピードコントロールができずレッスンが困難を極めます。これに対する対策として補助ロープを導入しました。スキーブラの外側にロープを結束するリングがあるのでそこにロープを結び、後方からそのロープを引いて減速させます。これにより容易なスピードコントロールが可能になり、インストラクターの方の負荷を大幅に軽減できます。また左右のロープの引き方を調整することでターンを開始させる事もできるようです。これは飛び込みでプライベートレッスンを依頼した場合などに絶大な効果を発揮します。
補助ロープを使う事による効用は前述したような円滑なレッスンだけではありませんでした。実際に使ってみると自分自身の負荷軽減にも役立ちます。
■補助ロープ使用法の変更
その後、パルネットワークでのレッスン中に提案があり、補助ロープの結束位置をスキーブラの位置からビンディング後部に変更しました。スキーブラの位置に補助ロープを結束するとインストラクターがターンをコントロールする事が簡単にできてしまう為、実践的でなくなるというのが理由でした。確かにビンディング後部に結束した方がより自力で滑走している時のイメージに近く、スキーや身体にロープが絡まる事が少ないので有効でした。ただしこの方法はビンディングの形状によっては実施できない事があるので今後、検討・改良の余地があります。例えばスキー靴にベルトを巻いて結束・固定できるような方法を考案すれば、ビンディングの形状にこだわらず、私以外のスキーヤーもこの方法を利用する事が可能であると考えられます。
■レッスン依頼時の説明方法
初めて行くスキー場でプライベートレッスンを依頼し、きちんと滑るためには、スキースクール側に私の障害の状況を正しく伝え、それに対応できるインストラクタの人を選定してもらう必要があります。複数回レッスンを受けた経験として的確な説明をするためのポイントがある事がわかりました。
・障害者である旨を伝える
・スキーの経験はある事を説明する
・体重を伝える
・転倒時に起こして欲しい事を伝える
・若くてガタイの良い男性が良いと希望する
・「初心者」という言葉を使わない
特に最後の「初心者」という言葉を使わないというのが重要です。確かに私のスキー技術は一般人からみれば初心者並みですが、「初心者」という言葉を使うとインストラクターも初心者が割り当てられる可能性があるのです。私のような障害を持った者のレッスンの場合、ある程度経験値を積んだインストラクタの方でないと思った通りのレッスンができません。
■熟達度
未だ初心者の域を脱していないと判断するのが妥当でしょう。宝台樹のファミリーゲレンデように斜度とコース幅と雪質に恵まれれば転倒せずにある程度の距離を滑れるようにはなりましたが、少し斜度が強くなったり、硬い雪や新雪などのスピードの出易いゲレンデコンディションであったり、コース幅が狭いと充分な減速や的確なターンができなくなります。宝台樹のファミリーゲレンデの場合でもスタート直後の部分では、補助ロープを使用している状況です。
■今後の目標
斜度、雪質、コース幅等に依存せず、その状況に応じた的確な減速と滑りができるようになること。転倒時に自力で立位に回復できる方法を考案すること。最終的にはインストラクターを依頼せずに単独で滑走できるようになること。
■最後に
トリノパラリンピックが開催された事に影響されて「俺も競技大会に出てみたい。」と考えた事は事実です。しかし、現状を鑑みると競技会出場の前にクリアするべき問題が山積しており、まだまだ「まずは自力で滑れるようになること」が目標であると言わざるを得ません。現実と自分の状況を直視し来シーズンへ向けてオフトレに取り組む事が当面の課題です。
投稿者 abiru : 2006年05月04日 23:07
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コメント
スキーに費やした金額を計算したら、自分自身に殺意を覚えた・・・。orz
投稿者 あびる : 2006年05月05日 02:47
素朴な疑問ですみません。パラリンピックを見ていると、そり式スキーにのっている人が印象的なんだけど、あび氏の場合それはちがうの? どういう基準でそり式⇔普通式に切り替わるの? 素朴な質問で申し訳ない。
投稿者 おかあつ : 2006年05月05日 09:08
俺も波乗りに掛けた金は50万越していると思うが、1シーズンで50万はすげーわ。
完全にハマったな。
あとはシーズンOFFが課題だな。
スキーが出来ない時の体力作り、イメージトレーニング、etc...
頑張れよ。
投稿者 同期I : 2006年05月06日 17:59
俺の場合はゲレンデに出る時に「レッスン代」が不可欠だからね。どうしても高コストになるのだよ。でも払った以上の成果は得ているので納得している。
投稿者 あびる : 2006年05月06日 23:38
シーズン終了、お疲れ様ッス!!
しかし、1シーズンに50万・・・。なかなかハードですねぇ・・・。
でも、今後の課題や目標がはっきりしているという事は、
上達するのに必要不可欠な事。今から来シーズンが楽しみなんじゃないですか?
同じく初心者のオイラも
>転倒時に自力で立位に回復できる
は、今後の課題です!
投稿者 hepepu : 2006年05月07日 17:43