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2006年05月07日
チェアスキーについて
友人のおかあつ氏から先日の「'05-'06シーズン総括」というエントリに関して質問のコメントがありましたので、今回はその内容に対してエントリを書いてみたいと思います。
■質問内容
素朴な疑問ですみません。パラリンピックを見ていると、そり式スキーにのっている人が印象的なんだけど、あび氏の場合それはちがうの? どういう基準でそり式⇔普通式に切り替わるの? 素朴な質問で申し訳ない。
■そり式のスキーは「チェアスキー」といいます。
おそらく、おかあつ氏の言っているそり式すきーというのは以下のような座って乗るタイプのスキーのことではないかと思います。
画像:パルネットワークより無断拝借(笑
これは正式には「チェスキー」と言います。
■私が使っているスキー
私はチェアスキーではなく普通のスキー板2本とストック2本を使うタイプのスキーで滑っています。ただし、それだけだと、スキー板の向きや角度を自力で制御できないので「スキーブラ」という補助器具を使用しています。
これがスキーブラ(固定式)です。
画像:パルネットワークより無断拝借
■スキーの選択基準
チェアスキーを使うか、それとも普通のスキーを使うかを選択する際の明確な基準はありません。基本的に各スキーヤーの障害の部位や程度によって個別に判断するものと考えられます。
私の場合は、日常生活でも立位が保持できることや、逆にチェアスキーに挑戦してみて全く滑れなかったという反省から、現在のスタイルになっています。
本気でパラリンピックでも目指すのであれば、障害の部位(私の場合は下肢)を使って競技をするのは弱点になりますから、チェアスキーの方が好成績を出せるのではないかという判断になるのでしょうけれど、私の場合は競技指向ではないので、「立位で滑れるうちは立位で行こう」という判断になりました。チェアスキーには強力な腕力が不可欠ですが、現在の私には「自分の体重+チェアスキーの重量」を持ち上げるだけの腕力はありませんでした。
■カテゴリ分け
競技としてスキーする場合に限っては、どちらのスタイルでスキーをやっているかが重要になります。それはパラリンピックをはじめとする障害者が出場する競技大会では、1つの競技がスキーのスタイルや障害の部位によって分割されているからです。例えばアルペンスキーの場合は、「立位」、「座位」、「視覚障害」というふうに1つの種目が3分割されます。そしてそれぞれにメダルが出ます。なので、どちらのカテゴリで競技をやるのかが非常に重要になります。
ちなみに同一のカテゴリであっても各選手の障害の程度によって有利/不利が出るので、競技前にメディカルチェックが実施され、障害の程度によって細かくクラス分けがされます。そして実際に競技を行った際の計測タイムに対して各クラスごとに設定された係数が掛けられて記録タイムが算出されます。このようなクラス分けと係数を利用することで平等な競技が実現できるように工夫がされているのです。
投稿者 abiru : 2006年05月07日 00:05
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コメント
へ~~ へ~~ へ~~ へ~~ へ~~
>チェアスキーには強力な腕力が不可欠ですが、現在の私には「自分の体重+チェアスキーの重量」を持ち上げるだけの腕力はありませんでした。
あび氏、重いからな...(経験上)
投稿者 おかあつ : 2006年05月07日 11:36